脱毛サロンに限らず、お店を長く存続させるためにはあらゆる経営数値を把握しておく必要がありますが、そのうちの1つが利益率です。サロンがどれだけの利益を出しているかを測る上では無視できない項目と言えるでしょう。

そこで今回のコラムでは、脱毛サロンの利益率について、基本的なことから分かりやすく解説していきます。経営を安定させ、黒字経営を維持するためにもぜひ参考にしてみてください。

脱毛サロンにおける利益率の重要性

脱毛サロンにおける利益率の重要性

利益率は会社やお店の業績を測る上でとても重要な項目です。脱毛サロンにとっても例外ではなく、経営者として利益率の変動は常に把握しておくのが理想的だと言えるでしょう。

例えば、売上だけでなく同様に原価も上がっているケースも考えられます。そのような場合でも、利益率を確認することで結果的にどう変化しているのか把握することができるでしょう。

利益と売上の違い

次に利益と売上の違いについて解説していきます。2つが混乱してしまっている方も多いので、良ければご確認ください。

まず売上とは、サービスを提供したり、商品を販売することで獲得した金額の合計です。脱毛の施術や物販の販売など、顧客を対象に発生した収益は全て売上に計上されます。

ただし、脱毛サロンを経営するには家賃、人件費、備品・消耗品の購入費など、多くのコストがかかりますよね。売上からそのようなコストを差し引いた金額が利益であり、売上に対する利益の割合が利益率です。

例えば、月間の売上が200万円、コストの総額が120万円の場合、差額である80万円が利益です。

利益率 = 80万円(利益) ÷ 200万円(売上) × 100 = 40%

上記の計算式に則り、この場合の利益率は40%ということになります。

脱毛サロンの平均的な利益率

脱毛サロンの平均利益率はおよそ15%前後です。サービス業全般の平均利益率が6〜7%程度なので、脱毛サロン経営は利益を得やすいビジネスだと言えるでしょう。

ただし、同じ脱毛サロンといっても、契約している物件や従業員の人数で毎月のランニングコストは大きく変わります。また、いくら利益率が高くても、事業規模が小さければ結局経営者のもとに入ってくる利益も多くないということを理解しておきましょう。

脱毛サロンの利益率を上げる方法

脱毛サロンの利益率を上げる方法

次に脱毛サロンの利益率を改善する方法を解説していきます。大まかには売上を上げる方法と、コストを下げる方法の2つに分類することができますが、より具体的に解説していきます。

  • 新規顧客・リピーターの獲得する
  • メニュー・物販を充実させる
  • コストを細分化する
  • 空き時間を有効活用する
  • 事務作業の効率化を図る

新規顧客・リピーターの獲得する

当然のことながら、来店数は売上高に直結します。

  • 新規顧客を開拓する
  • 来店してくれたお客様にリピーターになってもらう

どちらもとても重要なことですが、それぞれ適切なアプローチ方法は異なります。

まず、新規顧客を増やすには集客方法を工夫しなければいけません。ポータルサイトやSNSなど、近年はツールも多様化しているため、予算やリソースを踏まえて、適切にアプローチしていく必要があります。

次にリピート率を高めるには、サービス品質を高めることが重要です。お客様が満足できる効果を出すことはもちろん、接客や店内の雰囲気にもこだわり、他店との差別化を図る必要があります。

メニュー・物販を充実させる

売上を伸ばすためには、来店数を増やすこと以外に、客単価を上げるのも有効な手段の1つです。ただ、メニューの値上げは既存顧客が離れてしまうリスクも高いため、容易に実施できません。

そこで考えられるのは、新メニューや物販を充実させることです。既にご利用いただいているお客様に対して別のサービスや商品を提供することで、新たなキャッシュポイントを創り出します。

美容業界における最新のトレンドをチェックしつつ、お客様にどのようなニーズがあるのかヒアリングしてみましょう。

NBSではこれまで培ったノウハウをもとに、サロンオーナー様向けの無料WEBセミナーを開催しております。サロンの利益率を上げるカギとなる「物販」についてのダイジェスト動画は下記よりご覧ください。

他の無料セミナー動画はこちら

コストを細分化する

「利益率を上げるためにコストを下げる」といっても、実行するのは容易ではありません。具体的に何から取り組めばいいかわからないという方も多いでしょう。

そのような場合、まずはかかっているコストを全て細分化し、固定費と変動費に分類しましょう。固定費は毎月の額がほぼ変化しないコスト、変動費は売上に比例して増減するコストを指し、それぞれ削減するための方法が異なります。

そのため、コストを細かく分類することで、どのコストから削減していけばいいかが明確になり、間接的にコスト削減に繋がります。ランニングコストを下げる方法について、こちらの記事でより詳しく解説しているので、合わせてご覧ください。

空き時間を有効活用する

繁忙期は例外として、普段の営業時間の中で予約が入っておらず、スタッフの手が空いている時間もあるでしょう。そのような空き時間を何に費やすかで、脱毛サロンの利益率は少なからず変化します。

掃除や雑務も大切ですが、特におすすめなのはSNSの更新です。

SNSは今やエステサロンの集客に欠かすことができないツールですが、投稿の質や頻度によって集客効果は大きく変動します。他にも現代では直接お客様の顔が見えていなくても様々なアプローチが可能なので、空き時間を有効利用することを徹底しましょう。

事務作業の効率化を図る

  • 顧客情報
  • 従業員のシフト
  • 予約状況
  • 売上状況

これらのように、脱毛サロンでは様々なデータを取り扱います。店舗によって異なりますが、このようなデータ管理に関してはできる限り電子化を進め、作業の効率化を図ることをおすすめします。

一つひとつの作業量は少なくても、毎日行うと膨大な時間を費やしていることになります。電子化することでわずかな割合でも効率が上がるのであれば、結果的に多くの時間を他の業務に費やせるようになるでしょう。

利益率は個人サロンの方が高い?

前述したように、物件の家賃や従業員に支払う人件費によって利益率は大きく変動します。そのため、自宅で営業する個人サロンが最も利益率が高くなりやすいと考える人も多いのではないでしょうか。

確かに家賃や人件費は脱毛サロンにおいて特に大きな出費であるため、それらがかからないだけで利益率は飛躍的に向上する可能性があります。

しかし、個人サロンではどうしてもリソースに限りがあるため、いくら利益率が高くても多額の収益を得ることは困難です。多少利益率が下がってしまっても、最終的な利益を伸ばすためにはスタッフを雇用して人手を増やすことが望ましいでしょう。

経営コンサルタントを雇うのはあり?

経営コンサルタントを雇うのはあり?

  • どうしても利益率を上げることができない
  • 対策を講じる時間がない

このような場合には、外部の経営コンサルタントに依頼するのも選択肢の1つになります。利益率に限らず、自分1人ではどうしようもない問題も、コンサルタントの力を借りることで解決できる可能性があります。

サロン経営コンサルタントについては、こちらの記事で解説しております。検討される方はぜひご覧ください。

経営サポートはNBSにご相談ください

経営に不安を感じている場合は、コンサルタントを雇うのではなく、脱毛機メーカーのサポートを受けるのもおすすめです。NBSもその1つですが、各メーカーが長年培ってきたノウハウをもとに、サロンオーナー様をサポートいたします。

実際のサポート内容はメーカーによって異なりますが、実績があるほどサポートも手厚くなる傾向があります。また、業務用脱毛機の製造・販売以外の事業も行っているメーカーであれば、サロン運営にも精通しているため、これから独立する方も安心してサポートを受けることができるでしょう。

現在、NBSでは弊社が販売する業務用脱毛機「CLEAR/SP-ef」の説明会の予約を受け付けております。コストパフォーマンスが高く、導入することで脱毛サロンの利益率向上も期待できるので、今脱毛サロンの購入を検討されている方はぜひお申し込みください。