老若男女問わず美意識が高まっていることや他業種と比べてハードルが低いことから、毎年多くのエステサロンが新規開業しています。しかし、それと同時に残念ながら多くのサロンが廃業・閉店に追い込まれているのも事実。

なるべく早く経営を基盤に乗せ成功させるためには、競合サロンとの差別化について戦略を立てることが必要です。

今回のコラムでは、エステサロンの差別化について、ポイントや注意点などを解説します。サロンの開業を検討されている方や経営にお悩みを抱えているオーナー様など、ぜひ参考にしてください。

差別化をかなえるポイント


お客様がエステサロンを選ぶ理由は何があるでしょうか。立地や価格、メニュー、スタッフなど多くのポイントが考えられますが、何か1つでも強みを作ることが重要です。

しかし、多くの競合サロンが軒を連ねる中で、具体的にどう差別化するか悩むことも多いでしょう。

ここでは他のサロンとの差別化を図るためのポイントをご紹介します。

  • コンセプトを決める
  • ターゲットを絞る
  • 強みや経験・技術を生かす
  • 空間へのこだわりを示す

コンセプトを決める

コンセプトとは、事業の方向性を指し示すもの。コンセプトがはっきり定まることで自店の強みがお客様にも伝わりやすくなります。

  • 来店したお客様にどんな価値を提供したいのか
  • メニューの価格帯はどうするのか
  • 接客のマニュアルはどのようにするのか

など、自分のサロンの特徴を言語化させましょう。

参考記事:エステサロンの経営はコンセプト設定が命!成功するサロンとは

ターゲットを絞る

お店のコンセプトと一緒に考えたいのが、どんなお客様に来店してほしいのか。つまりターゲット層の設定です。できれば、もう少し詳細まで想定したペルソナ設定まで行いましょう。

ペルソナとは、マーケティング用語で店舗を利用する架空の顧客を意味しています。以下の通り細かく設定し、架空の人物を作り上げます。

  • 年齢
  • 性別
  • 移住地
  • 仕事
  • 家族構成
  • 性格

ペルソナ設定をすると、お客様の悩みや境遇が鮮明にイメージしやすくなります。

【女性のためのトータルビューティーサロン】とするより【40代女性限定!エイジングケア特化型フェイシャルサロン】とした方が、ペルソナには魅力的に映るでしょう。

このようにペルソナを定めることで、お客様へのアプローチ方法やメニュー構成に統一感を持たせ、サロンの個性を際立たせることができます

強みや経験・技術を生かす

エステサロンを開業する前に、自身のスキルや経験の棚卸をしましょう。競合と同様のメニューやトレンドを追いたくなる気持ちは分かりますが、それでは差別化できません。

お客様に選ばれ続けるエステサロンとは、施術に対する満足度の高さも関係しています。結果が出なければ、どれだけコンセプトを作りこんでいたとしても、お客様はリピートしてくれることは無いでしょう。

自分の得意分野を取り入れ、結果が出るサロンにこだわりましょう。

空間へのこだわりを示す

コンセプトやターゲットに合わせて、店内の雰囲気も作りこむことが重要。インテリアは店内の印象を大きく左右します。インテリアだけではなく、アロマやBGMなど五感全体でサロンのコンセプトを表現しましょう。

例えば、リラクゼーションを目的としたエステサロンであれば、お客様が落ち着けるようなカラーでまとめるのがベター。照明も間接照明を取り入れたり、ヒーリング効果のあるBGMを選んだりするのが良いでしょう。

エステサロンの差別化例


では、実際に差別化を意識したコンセプト事例を紹介していきます。自店のこだわりや強みを考えるのに参考にしてみてください。

完全予約制、1日2名様限定!栄養士がサポートする痩身エステサロン

自身が持つ資格を前面に生かしたエステサロンです。お客様にとって、ダイエットはセンシティブな悩みの1つ。

完全予約と組数を絞ることで、しっかりと向き合えるサロンであることや、確固たる知識を持って食事面のサポートまで可能なことをアピールしています。

プライベート空間で心と体を癒す、寝落ち必至のトリートメントサロン

大手サロンはベッド数が多く、店舗の運営のために回転率が高いサロンが多いのが特徴。施術中にもお客様の出入りが多く騒がしかったり、カウンセリング時間が限られていたりと、落ち着かないと感じてしまうお客様もいらっしゃいます。

しかし、自宅サロンや個人サロンのように小規模なエステサロンはベッド数が限られておりお客様がゆったり過ごせるのが大きなメリットの1つ。大手にはできないサービスを提供することでサロンの価値をアップしましょう。

完全個室、脱毛から肌質改善まですべてお任せ!メンズフェイシャルサロン

年々ニーズが高まっている男性向け美容。化粧品や脱毛だけではなく、男性向けのエステサロンも増加傾向にあります。

一方で「エステサロンに行くのは…」と抵抗感のある方が多いのも事実。お客様のハードルを下げるために、男性専用かつ完全個室のプライベート空間を確約したエステサロンです。

男性向けのエステサロンであれば、脱毛メニューも取り入れるのがおすすめ。業務用脱毛機は刺激を感じにくいものを選ぶのが良いでしょう。

関連記事:メンズ脱毛サロンの開業準備|注意点やポイントまとめ

差別化を考えるうえで注意したいポイント


いくつか差別化を図るポイントをお話をしてきましたが、合わせて注意点も確認しておきましょう。

  • メニューの作り込みを行う
  • 美容機器は結果にこだわる
  • 低価格を売りにしない

メニューの作り込みを行う

強みとなるメニューだけではなく、定番メニューについてもしっかりと考えていきましょう。差別化のみを意識したメニュー構成ではバランスが悪くなってしまう可能性があります。

定番メニューは、需要が高いメニューとも言い換えることが可能です。自分の強みを生かしたメニューと定番メニューを組み合わせて、オリジナリティを高めましょう。

例えば、脱毛は定番メニューの1つです。また、脱毛メニューは業務用脱毛機があれば施術ができるという手軽さも魅力的なポイント。経験が浅くても、美容機器メーカーのセミナーなどを活用すれば、安全で効果の高い施術を提供できます。

美容機器は結果にこだわる

メニュー展開を考えていると自分自身が施術を経験したことあるメニューだけではなく、他のメニューも取り揃えたいと思うのは当然です。経験やノウハウに自信が無い場合はマシンを導入するのがおすすめ。

エステマシンは数百万円から購入が可能です。つい価格で比較してしまいたくなりますが、本体価格のみで比較するのはNG。前述した通り、結果はお客様の満足度に繋がります。

必ず自分自身が使用して効果を感じたのか、強い刺激や不快感はないかなど確認してください。

参考記事:失敗しない業務用エステマシンの選び方は?理想の機器を見つけるコツ

低価格を売りにしない

よくある失敗例が「競合サロンより低価格でサービス提供をする」ことです。

確かに価格を下げれば一時的に集客は可能かもしれません。しかし、価格が魅力で集まったお客様はもっと安いサロンができればそこに流れていく可能性が高いです。初回だけのお得なクーポンを使用してリピーターにならないことがほとんどだと覚えておきましょう。

資金面や認知度で大きな違いがある大手サロンと価格で張り合っても意味がありません。

そして、たとえ経営が苦しくなったとしても後からの値上げは難しいため最初の値付けが肝心です。

お客様にとって適正な価格であることは重要ですが、お客様は安いからエステサロンに通うわけではありません。痩せたい、リラックスしたい、肌のくすみを解決したいなど悩みを解消し、心地よい空間を提供できれば自然にリピーターになってくれます。

差別化でエステサロン経営を成功させよう

価格競争に巻き込まれず、サロンの運営を安定していくためには差別化が欠かせません。差別化のポイントは以下の4つ。

  • コンセプトを決める
  • ターゲットを絞る
  • 強みや経験を生かす
  • 空間にこだわる

開業前にしっかりと戦略を立てて、オリジナリティのあるサロンを作り上げましょう。