年々競争が激しくなるエステ業界で生き残るには、売上を安定させるための工夫が欠かせません。サロン専売化粧品の販売は、客単価の向上に繋がり、サロンの売上アップに貢献してくれます。

そこで今回のコラムでは、サロン専売化粧品の選び方や売上アップのポイントについて解説していきます。サロンの売上が伸び悩んでいる方や専売化粧品の選び方がわからないという方は、ぜひ参考にしてみてください。

市販の化粧品との違いとは

サロン専売化粧品とは、エステサロンのみで購入できる化粧品のことです。市販では購入することができないため、希少価値が高く、フリマサイトで高額で取引されていることも少なくありません。

一般的な市販の化粧品は、パッケージや広告にコストをかけている分、原材料の品質を抑えていますが、専売化粧品はプロモーションにかける費用を品質の向上に充てています。そのため、同じ価格帯でも、原材料に一層こだわった専売化粧品の方が、市販のものよりも高い効果を発揮します。

サロン専売化粧品が、原材料の向上にコストをさける理由は、主に販売方法にあります。エステサロンに卸売りをし、取扱店舗に販促をしてもらうため、メーカーが直接プロモーションを打たなくても、売上を一定数確保することができます。

専売化粧品を取り扱うメリット

  • リピーター獲得
  • 顧客単価アップ
  • 満足度の向上

エステサロンが専売化粧品を取り扱うメリットは主に以上の3つです。

リピーター獲得

サロン専売化粧品は市販されていないため、一度使用したお客様はリピートする際、購入元のサロンに戻ってきます。何度もリピートしてもらうことで、継続的な売上が期待できるでしょう。

また、多くのお客様は化粧品の購入だけでなく、サロンの提供するサービスも利用されます。化粧品だけでなく施術サービスのリピート率向上も見込めます。

物販と施術の、両方でのリピーターを獲得することによって、サロン全体で大幅な売り上げの向上が期待できます。

顧客単価アップ

エステサロンのお客様は美容への関心が高いため、化粧品の購買意欲はもともと高いです。施術に加えて、化粧品の購入をしてもらえれば客単価は向上します。近頃はコロナウイルスの影響もあり、新規顧客の獲得が簡単ではないため、客単価の向上が、経営の安定には欠かせないでしょう。

また、スキンケア商品や健康食品など、その他の物販を充実させるのもおすすめです。サロン専売化粧品を筆頭に、物販での大幅な売上アップが期待できます。

顧客満足度の向上

適切なセルフケアやアフターケアによって、施術の効果は向上します。提供するサービスとの相性が良い化粧品を取り扱い、お客様に一層施術の効果を感じてもらうことで、顧客満足度の向上が期待できます。

顧客満足度の向上は口コミやリピート率にも影響があり、安定したしたサロン経営には欠かせません。

専売化粧品の選び方

  • 効果の高さ
  • 安全性・信頼性
  • リーズナブルな価格帯

専売化粧品の選び方を解説します。適切な化粧品選びが、顧客満足度の向上や売上の安定に繋がるので、事前に確認しておくことをおすすめします。

効果の高さ

いくら品質が高いといっても、実際に効果があるかどうかは使ってみないとわかりません。多くの美容メーカーが、サンプルの配布や説明会の機会を提供しているので、まずは自身で体験してみましょう。また、その際は、一時的な使用感だけでなく、数日~数週間の経過観察を行い、効果を検証してください。

美容業界の展示会や見本市のようなイベントでは、国内外から集められた、様々な化粧品を試すことができます。その他にも美容機器や美容食品など、美容に関する最新の製品や情報を知ることができるので、一度参加してみるのもおすすめです。

安全性・信頼性

お客様は、安全で信頼できる商品を使いたいと思っています。市販の製品と比較すると、専売化粧品の口コミは少ない傾向があるため、メーカーの実績も確認してみましょう。化粧品に限らず、様々な業務用美容製品を取り扱っていることが多く、それらを導入しているサロンの評価を参考にすることで、信頼できるメーカーかどうか判断できます。

肌トラブルを引き起こすリスクを少しでも抑えたい方は、医師が監修するドクターズ商品や、敏感肌用の化粧品などもあるので参考にしてみてください。サロンの顧客層がある程度定まっているのであれば、年齢や肌質に合わせて選ぶのがおすすめです。

また、メーカー保証がある化粧品を選ぶことで、万が一の場合でもエステサロンの被害を最低限に抑えることができるでしょう。

リーズナブルな価格帯

化粧品の原価率はおよそ20%〜50%です。例えば、原価率30%の商品を1万円で販売した場合、粗利は7,000円になります。

できるだけ仕入れにかかるコストを抑えるために、様々なメーカーとやり取りをして、納得のいく価格で仕入れましょう。商品1つあたりの売上はあまり変わりませんが、積み重なることで大きな利益に繋がります。

時期によって異なる割引キャンペーンを行う業者もあるので、コストをできる限り抑えたい方は、定期的な仕入れ先の見直しをしても良いかもしれません。

専売化粧品の売上をアップするポイントは

  • 施術で使用する
  • 商材の説明をできるようにする
  • 認知拡大の工夫をする

施術で使用する

サロン専売化粧品は、物販だけでなく施術でも実際に使用することをおすすめします。実際に効果を体験してもらうことで、購買意欲を刺激できるからです。施術しているメニューとの関連性を説明しながら使用することで、一層魅力的に感じてもらえるでしょう。

サロン利用者でない方に向けて、専売化粧品体験会のような機会を設けるのも効果的です。化粧品を購入してもらうだけでなく、サロンの新規利用者になってもらうことで大幅な売上アップが期待できます。

商材の説明をできるようにする

専売化粧品を使用する際の注意点や、効果を高めるコツなど、商品についての細かい説明をできるようにしておきましょう。効果を実感してもらえればリピートに繋がり、安定した経営を実現することができます。

市販されていない分、商品に対して様々な疑問を持つ人がいます。スタッフ一人ひとりが説明できるようにしておくことで、初回購入率の向上も期待できます。

認知拡大の工夫をする

店内の目立つ位置にポップやポスターを掲示し、来店されたお客様に専売化粧品の販売を認知してもらえるように工夫しましょう。いくら良い商品を取り扱っていても、認知されなければ売上には繋がりません。

ディスプレイやポップを活用していても、そもそも物販にあまり興味を示さない方には、施術でも使用している点や、質の高さなど、専売化粧品ならではの強みを直接説明するのも効果的です。

スタッフが積極的に販促活動をしてくれるように、歩合制度を設けるのもおすすめです。コミュニケーションスキルや化粧品に関する知識も自然に向上し、売上だけでなくスタッフのスキルアップにも繋がります。

専売化粧品でさらなる売上アップを!

専売化粧品は、サロンでしか購入できないレアリティや品質の高さが人気を集めており、上手く取り入れることでさらなる売上の向上が期待できます。顧客満足度は向上し、口コミやリピートにも繋がるでしょう。

現在、売上に伸び悩んでいる方や、どの専売化粧品を選べばよいか悩んでいる方は、ぜひ今回のコラムを参考に、実践してみてください。