脱毛サロンで働きたいものの、「デメリットだらけ」「やめておけ」などの意見を見て、迷いが生じていませんか。たしかに、脱毛サロンの仕事にはデメリットもありますが、それだけではなく良い面もあります。
このコラムでは、脱毛サロンにおけるメリットデメリットと、仕事探しのポイントを解説しています。まずは、仕事内容を理解し、メリットとデメリットの両面を知ったうえで検討してみましょう。
脱毛サロンで働くデメリットは?
脱毛サロンで働くデメリットは、主に以下の3つです。
- 体力が必要
- 土日祝日も出勤
- ノルマがある
それぞれ詳しく解説します。
体力が必要
脱毛サロンの仕事は華やかに思われがちですが、実は体力が求められる仕事でもあります。1日に何人もの施術を担当するため、立ちっぱなしでの作業や中腰の姿勢が続くことが多く、足腰への負担が大きいのが現実です。
とくに全身脱毛のように長時間に及ぶ施術では、集中力と体力の両方が必要になります。また、予約が多い日や、スケジュールが押してしまうような日には、休憩時間が短くなるケースもあります。
そのため、一定の体力がない人は、働くのがツライと感じるかもしれません。
土日祝日も出勤
脱毛サロンは、お客様のライフスタイルに合わせた営業が基本のため、土日祝日の出勤が当たり前です。とくに週末は予約が集中しやすく、メインの時間帯はフル稼働になることも珍しくありません。
そのため、一般企業に勤める友人や家族と休みが合わず、プライベートの時間が取りにくいという悩みを抱える人もいます。サロンによっては、年末年始やゴールデンウィークなども繁忙期になるため、連休がとりにくいこともデメリットの一つです。
ノルマがある
ノルマの有無はサロンによって違いますが、なかには売上や契約数に関するノルマが課せられるケースがあります。ノルマがある場合は、次のように数値で成果を求められるのが一般的です。
- 月〇件の契約目標
- 回数券の販売数
- オプションメニューの追加提案数 など
達成できない場合に指導されることもあり、精神的なプレッシャーを感じる人は少なくありません。本来は、美容やケアを通して人に喜んでもらう仕事ですが、売上ばかりを重視されるとやりがいを感じにくくなってしまいます。
脱毛サロンで働くメリット
脱毛サロンで働くことには、いくつかのデメリットがありますが、もちろんメリットも存在します。両方を知ったうえで、働くかどうかを検討しましょう。
美容の知識が増える
脱毛サロンで働くメリットのひとつは、美容に関する知識やスキルが自然と身につくことです。脱毛に使う機器の仕組みや、肌への影響、毛周期の知識など、専門的な知識を学べる環境が整っており、未経験からでも段階的にレベルアップできます。
また、スキンケアや保湿の重要性、お客様の肌質に合わせたアドバイス方法なども習得できるため、美容意識が高まります。最新の美容トレンドや商品知識に触れる機会も多く、働きながらキレイになれるのは、美容好きにとって大きな魅力です。
人に喜ばれる
脱毛サロンでの仕事は、直接お客様の悩みを解消できるため、やりがいを感じられます。たとえば、長年自己処理に苦労してきた方や、コンプレックスを抱えていた方がポジティブな気持ちに変わっていく様子を見れば、自分の仕事に誇りを持てるようになるでしょう。
また、定期的に通ってくれるお客様との関係が深まることで、信頼される存在として成長できるのも利点です。「誰かの役に立ちたい」「人を笑顔にしたい」という想いがある人にとって、満足度の高い職場環境といえます。
高収入を目指せる
脱毛サロンでは、基本給に加えてインセンティブ制度を導入しているケースも多く、個人の頑張りがそのまま給与に反映されやすい仕組みになっています。たとえば、契約数や物販の成績によってボーナスが付く場合もあり、数字を意識して働けば、収入アップも可能です。
また、店舗の責任者や独立など、キャリアアップを重ねることでさらに収入が上がる道もあります。未経験からスタートしても、働き方次第で大きく稼げる点が魅力です。
脱毛サロンの仕事内容
脱毛サロンの業務は、脱毛施術だけでなく、受け付けや管理業務など多岐にわたります。
受付事務
脱毛サロンの受付は、お客様をお迎えする大切な仕事で、以下のような業務内容になります。
- 予約確認
- 問診票の記入案内
- 会計
- 次回予約のご案内 など
接客マナーと正確な情報提供が求められ、とくに初来店のお客様に対しては、緊張を和らげるような明るい対応が不可欠です。
また、電話やWebでの予約対応も業務に含まれ、施術スタッフと連携しながらスケジュールを管理します。
カウンセリング
カウンセリングは、脱毛サロンにおいて重要なステップです。初回カウンセリングでは、お客様の悩みや希望部位、肌の状態、過去の脱毛経験などをヒアリングし、それに応じた施術プランを提案します。
ここでしっかり信頼関係を築くことが、その後の契約や継続来店に大きく影響します。また、脱毛の仕組みやリスク、注意事項などを説明する責任もあるため、専門知識とわかりやすく説明するスキルが求められる業務です。
リピーターのお客様には施術経過の確認や、肌トラブルの有無などをチェックし、安心して通い続けてもらえるよう配慮します。
施術とアフターフォロー
脱毛施術では専用の脱毛機器を使って、お客様が希望する部位に合わせて施術を行います。肌の状態や痛みの有無を見つつ、照射強度を調整して、安全かつ効果的なケアを提供します。
また、施術後の過ごし方やホームケアのアドバイスも、アフターフォローとして重要です。効果が出るまでの期間、ベストな来店タイミングなど、適切な案内でお客様からの信頼を得ましょう。
管理業務
サロン運営をスムーズに行うためには、裏方の管理業務も欠かせません。業務内容は、次のように多岐にわたります。
- 予約や売上管理
- 在庫チェック
- 備品の発注・補充
- シフト調整 など
このほか、小規模なサロンのマネージャーや店長クラスになると、スタッフの教育やクレーム対応、SNS運用まで任されることもあります。また、月ごとのキャンペーン企画や、顧客データの分析をもとにしたリピーター対策など、集客、売上向上につながる重要な業務が含まれるケースも多いです。
お客様からは見えない部分の業務ですが、ここが整っていないと現場は回りません。店舗全体を支えるポジションとして、大きな達成感を得られるでしょう。
【脱毛サロン】職場選びで後悔しないためのポイント
脱毛サロンで働くにあたって、職場選びは重要です。後悔しないよう、注意点を確認しておきましょう。
契約内容をしっかり確認する
脱毛サロンに就職する際は、内定をもらったからといってすぐに契約書にサインせず、内容を細かく確認することが大切です。以下を曖昧にしておくと、のちのち「話が違う」といった事態になりかねません。
- 労働条件
- 勤務時間
- 給与体系
- インセンティブの有無
- 試用期間
- 有給休暇や残業代の取り扱い な
不明な点は遠慮せず担当者に質問し、内容を明らかにしたうえで、契約書にサインしましょう。
悪い口コミが多いところは避ける
就職を検討する際は、そのサロンに対する外部からの評価も大きな判断材料になります。とくにスタッフや元従業員によるクチコミは、実際の職場環境や人間関係を知る貴重な情報源です。
もちろん偏った意見もあるため、内容と傾向を冷静に見極める必要はありますが、悪い口コミが多い場合は、労働環境に課題を抱えている可能性が高いでしょう。
また、お客様からのレビューに対して誠実な対応をしているかもチェックポイントです。職場の空気感を知る手がかりとして、クチコミを活用しましょう。
脱毛サロンの仕事はデメリットだけじゃない
脱毛サロンは、立ち仕事で体力が必要だったり、土日に休めなかったりといったデメリットがあります。しかし、お客様の悩みを解決できる、美容に詳しくなれるなどのメリットも多い仕事です。
仕事を探す際は、クチコミなどで評判を確認し、しっかりと契約内容を確認してから決めることが大切です。とくに、休日の取り扱いやノルマの有無については、納得したうえで働いたほうが、後悔するのを防げます。