今やWebでの集客はどの分野のビジネスでも必須だと言えます。
特に美容業界の場合、流行感度の高い若者が興味を持つ業種であることからも、Webを使った広告宣伝は欠かせません。

実際に集客に成功しているエステサロンや脱毛サロンは、ほぼ例外なくホームページやSNSを運営しています。
大手だけでなく、個人サロンの経営にもWebが役立ちますが、むしろ、個人サロンだからこそ情報の発信に着手すべきでしょう。

今回のコラムでは、個人サロンが運営すべきホームページやSNSについて詳しく解説いたします。

Webを活用するメリット

個人サロンがWebコンテンツを活用するメリットをまずはご紹介していきます。
お客さまに興味関心を抱いてもらうためにも、ぜひホームページ作成やアカウントの設立に着手しましょう。

低コストで効率よく情報の発信ができる

ホームページやSNSは、従来の紙媒体よりも金銭的・時間的コストを抑えながら集客を促進できる傾向にあります。

チラシやポスティングを活用すれば、ネットにいないユーザーをターゲットにすることができますが、そのような広告手法は広告の【ばらまき】に近く、興味がある層に確実に情報を届けられるとは限りません。
広告費や手間がかかる一方で、ほとんど効果が出ない可能性も決して低くありません。

もちろん、ホームページの作成も、プロの制作会社に依頼すればそれなりに費用が必要になりますが、多くの人がインターネット検索やSNSの利用を行っている近年において、Webを活用した広告宣伝は必須と考えておきましょう。

信頼性が高まる

スマホ時代のお客さまにとって、ホームページの有無は信頼度に直結します。

  • 自社サイトを所有している
  • SNSアカウントを頻繁に更新している
  • 住所や電話番号などの基本情報がわかりやすく記載されている
  • 「ホットペッパービューティー」など予約サイトに掲載されている

このような条件を満たしていることは、現代のエステサロンでは当然と言っても過言ではありません。
また、サロンに通い始める前に店舗やスタッフの雰囲気を掴むこともできるので、お客さまが自分に合ったサロンかを見極めやすくもなります。

小規模な個人サロンであっても、このようなWeb媒体を通して情報発信をすることでユーザーの信頼感の醸成にも繋がります。

アクセスデータが蓄積されていく

サイトやSNSアカウントは、工夫次第で情報発信だけでなく、顧客ニーズの分析なども行える営業ツールとなり得ます。

  • どのような検索ワードからホームページが見つけられているのか
  • どの広告リンクからホームページに辿り着いているのか

アクセスデータが蓄積されると、これらの分析が可能になり、より効果的な訴求方法を割り出すことができます。
また、思うような効果が出ない場合でも、データを参照することで、改善方法が見つかる可能性があります。

お問い合わせの母数が増える

Webコンテンツに予約ページやお問い合わせフォームを設置することで、お問い合わせ数を増やすことに繋がります。
一定数閲覧してもらえるようなWebコンテンツを制作・運営できると、それだけお問い合わせが増加する可能性が高まるでしょう。

スマートフォンが普及したことで、特に若年層の中には電話予約に抵抗を覚える人が増えています。
予約やお問い合わせが全てWeb上のフォームで完了するシステムを構築することが望ましいです。

個人サロンに向いているツール

Webコンテンツにも様々なツール・媒体がありますが、店舗の状況や規模、目的に合わせて使い分けることが大切です。
ここからは、特に個人サロンに向いているツールの特徴と、それぞれのメリット・デメリットを説明いたします。

SNS

  • Instagram
  • TikTok
  • Twitter
  • Facebook

現在主流になっているSNSとしては、以上のサービスが挙げられます。
中でもInstagramとTikTokは若年層や女性の利用が非常に多く、美容サロンととても相性がいいSNSです。

もちろん他のコンテンツも利用ユーザーが多く、広告として活用するメリットがたくさんあります。

SNSのメリット

SNSの最大のメリットは拡散力です。

投稿をお客さまが「いいね」した場合やハッシュタグをつけて投稿することで、アカウントをフォローしていないユーザーにも投稿が見られる可能性があります。
つまり、他の媒体と比較し、アプローチできるユーザー層が広く、効率的に知名度を上げていくことができます。

また、ほとんどのSNSでは無料でアカウントを運営できます。
開設や運営が容易である点も、ビジネスに取り入れやすい大きなポイントだと言えます。

SNSのデメリット

SNSのデメリットは、自社サービスとユーザーのニーズの一致が難しいという点です。
そもそも、SNSは広告宣伝のツールではないため、宣伝メインのアカウント運用を行っても、ユーザーは興味を持ってくれません。闇雲にサロンの情報を投稿しても意味がないため、ターゲットを明確に定め、価値が高い情報を発信していく必要があります。

ホームページ

サロンの信頼度を上げるために、必ず用意しておきたいものがホームページです。
例えば、ユーザーがGoogleマップで近くのサロンを検索した際、次に起こす行動として可能性が高いのは、各サロンのホームページを閲覧するということです。

しかし、そこでホームページが用意できていないと、ユーザーは気になる情報を見つけることができず、来店意欲が低下してしまう可能性が大きく高まります。
数年前までは無料ブログを運営しているサロンも多かったのですが、最近は無料ブログに対して古いイメージがついてしまったため、あまりおすすめできません。

自分たちのお店のきちんとしたホームページを用意し、情報発信をしていくことが望ましいです。

ホームページのメリット

信頼性を高め、そこからダイレクトに予約やお問い合わせに繋がる可能性があることがホームページを運営するメリットです。
SEO(検索エンジン最適化)、広告運用、SNSとの連携を意識することで、様々な方面から集客することが可能です。

ホームページのデメリット

自身で制作することが困難であることがホームページのデメリットとして挙げられます。
既存のテンプレートを活用し、無料でホームページを作成できるサービスもありますが、デザイン性や完成度はいまひとつ。
費用はかかりますが、プロの制作業者に依頼することがおすすめです。

予約サイト

予約サイトを通じ、エステサロンを検索・予約するユーザーも多いです。
特に「ホットペッパービューティー」はユーザー数が非常に多く、掲載しているだけで多数の人の目に留まることになります。

予約サイトのメリット

  • 圧倒的なユーザー数
  • 詳細に情報を掲載できる
  • 口コミ機能

予約サイトのメリットとしては、このような項目が挙げられます。
前述したように、ユーザー数が多いことはもちろん、大きな魅力はサロンの細かい情報も掲載することが可能で、口コミ機能も搭載されているということです。

サロンそのものにまだ知名度が無くても、予約サイトに掲載しておくことで、ユーザーがお店を見つけてくれることも多く、ユーザーにとって魅力的な情報を多く掲載することで、集客率を大幅に上げることができます。

予約サイトのデメリット

予約サイトのメリットの一つとして、口コミ機能を挙げましたが、低評価を付けられてしまうと、反対にサロンの信頼を失ってしまうことになります。
良くも悪くもサロンの品質が公になってしまうため、常に高いレベルの接客・サービスが求められます。

また、掲載料金も必要です。
サロンのカテゴリーや立地によって相場は異なりますが、数万〜数十万円という費用がかかるため、少なからず資金の準備が必要です。

今や主流!エステサロンのSNS集客を深堀り

今やSNSはエステサロンに関わらず、あらゆる企業の集客において欠かせない媒体となりつつあります。ここからは、ご紹介してきたWeb集客の中でも特に広がりを見せているSNS集客のポイントを詳しく解説します。

  • SNSごとの特徴を把握して運用する
  • 親しみを持ってもらえる情報発信を意識する
  • 予約の導線を設置する
  • 効果分析を行う

SNSごとの特徴を把握して運用する

SNSと一口に言っても、その特性は媒体によって大きく異なります。SNSを運用する目的やターゲットに応じて適切な媒体を判断することが大切です。

それぞれのSNSの特徴を以下にまとめてみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

  • X(旧Twitter):若年層のユーザーが多く拡散性が高い
  • Instagram:若い女性に人気が高い・画像の発信が主
  • TikTok:10~20代を中心に広がっている短い動画での発信が主
  • Facebook:30代以上に浸透している・実名登録であるため信頼度が高い
  • LINE公式アカウント:拡散性は低いが友だちに情報が届きやすい

親しみを持ってもらえる情報発信を意識する

エステサロンがSNSを発信する目的としては、新規のお客様やリピーターに親しみを持ってもらい、エステサロンを身近な存在として認識してもらうことが挙げられます。

新規のお客様に対してはスタッフの顔写真や施術のようすを発信して来店時の様子をイメージしてもらいやすくするのが良いでしょう。

既にエステサロンに通ってくれている方に対しては、お客様が抱えるアフターケアや日々の生活習慣に関する悩みを解決できる情報を発信するなど、お客様のファン化を目指したコンテンツを発信することをおすすめします。

予約の導線を設置する

せっかくSNSを通してエステサロンに興味を持ってもらえても、予約までの導線が複雑だと手間を嫌って来店を辞めてしまうお客様は多いでしょう。

InstagramやTikTokのプロフィール、LINE公式アカウントのリッチメニュー(トーク画面の下半分に位置するメニュー)に予約サイトのURLを設置しておくと予約までの導線をスムーズにすることができます。

効果分析を行う

SNSをただ闇雲に運用するだけでは工数の無駄遣いになってしまうでしょう。SNSを通してどれくらいの集客効果を得られたのかを測定し、結果を分析することも忘れずに実施してください。

計画→実行→測定→改善というPDCAサイクルを回していくことが、SNSに限らずマーケティング活動全ての基本です。

具体的には、お客様アンケートで来店のきっかけを尋ねることで、SNSが集客力にどれくらい影響したかを図ると良いでしょう。来店に繋がったコンテンツまで把握しておけると、投稿内容を検討する際に役立てることができます。

WebサイトやSNSを使った集客を

デジタル化が進む現代において、広告・集客手段としてWebコンテンツを利用しない手はありません。

  • SNS
  • ホームページ
  • 予約サイト

今回は以上の三つについて解説しましたが、それぞれメリット・デメリットがあり、誰でも気軽に始めることができる一方で、上手く使いこなすには専門知識も必要です。
また、ゼロから始める場合には、実際に効果を実感するまでには長い時間が必要になります。

そのため、専門家にアドバイスを仰ぐこともおすすめです。
株式会社NBSも、これまで培ってきたサロン開業・運営ノウハウをサロンオーナー様に共有させていただいております。

これからエステサロンや脱毛サロンの開業を予定されている方で、何かお困りの点があれば、気軽にお問い合わせください。