昨今スポーツジムに通う方が増え、そこにビジネスチャンスを見い出し、開業を考えている方もいるのではないでしょうか。
しかし、スポーツジムを含むフィットネス業界は競合が多いのもまた事実です。その中で経営をやっていくためには、競合との差別化が必須といえるでしょう。
そこで本記事では差別化の必要性やメリット、さらに差別化のアイデアまでご紹介します。うまく差別化を行うことで、オリジナリティ溢れるスポーツジムを開業しましょう。
目次スポーツジムの需要
コロナ禍をきっかけに大幅な減収を余儀なくされたフィットネス業界ですが、最近では人との接触に関する制限も緩和されて、徐々に客足が戻りつつあります。
自粛期間中に自宅に引きこもっていた方も多く、体力や筋力の衰えを理由にジムに通う方が増えています。
24時間利用できるジムも出てきて利用がしやすくなり、スポーツジムの需要は今もなお伸び続けているといえます。
差別化戦略のメリット
差別化のメリットには一体どんなものがあるのでしょうか。1つずつ説明していきます。
- 価格競争を回避できる
- 同業他社の新規参入を防ぐ
- ブランディングを確立できる
価格競争を回避できる
スポーツジムの市場は成熟しています。そのため、価格のみで勝負するのは難しいうえ、既に低価格を売りにしているジムも多く存在しています。
そこで自分のジムならではの価値を訴求することで差別化を図れば、無理に価格を下げずにユーザーにサービスを購入してもらえます。価格を下げずに済むため、利益率の向上も狙うことができます。
同業他社の新規参入を防ぐ
差別化によって確固たる地位が築けると、同市場への新規参入を防ぐことが可能です。
スポーツジム市場の成熟度からもそもそも新規参入の難易度が高く、さらなる差別化を行う必要があるので、差別化に成功すれば大きな参入障壁になります。
ブランディングを確立できる
多くの企業において、差別化のタイミングで商品やサービスの付加価値をわかりやすくするためにブランディングを行っています。
ブランディングはユーザーの認知度向上、新規顧客開拓、安定した顧客の確保など、様々なメリットをもたらします。
一度ブランド化に成功すれば、ユーザーのサービスの購入頻度や顧客単価の上昇に繋がり、安定した利益を獲得できるようになるでしょう。
差別化戦略のデメリット
差別化にはデメリットも存在します。デメリットも踏まえたうえで差別化戦略を実行すべきか検討しましょう。
- 顧客ニーズの分析に手間がかかる
- 競合他社に模倣される可能性がある
顧客ニーズの分析に手間がかかる
差別化を成功させ続けるためには、顧客ニーズの分析・把握が必要不可欠です。
差別化はただすればいいものではありません。ターゲットのニーズを捉え、彼らを満足させる内容でなければ戦略として成り立たないでしょう。
ご自身のスポーツジムの特徴や強みがニーズを満たしているかはその都度調べる必要があります。そのため、差別化を成功させ続けるには労力や時間を割かなければならないのです。
競合他社に模倣される可能性がある
他社に評価されているものは模倣される可能性があります。差別化の程度によってはすぐに模倣でき、類似したサービスを自分のジムよりも安い価格で提供されてしまいます。そうなれば価格が低い方にユーザーが流れてしまうことは言うまでもありません。
そうすると、結局価格競争をしなければならなくなり、顧客も流れてしまうので、大きな損失に繋がってしまいます。
スポーツジムの集客で重要なポイント
スポーツジムの差別化を図るのも大切ですが、その前に集客についての基本を押さえておきましょう。以下がその基本項目です。
- アクセスの良い立地を選ぶ
- 初心者の来店ハードルを下げる
- 丁寧な接客を心がける
- 店舗の清潔感を保つ
- Webでの集客に力を入れる
アクセスの良い立地を選ぶ
スポーツジムに通う上で、アクセスのしやすさは非常に重要です。どれだけ魅力的なジムでも、無理なく通える立地でないと入会しようとは思いにくいでしょう。
駅近や都心の近くなど、お客様が足を運びやすい立地を選ぶことは集客の基本といえます。
初心者の来店ハードルを下げる
何を始めるときでも、一歩目を踏み出すのに時間がかかってしまうものですよね。
- 運動音痴だし、とてもやっていける気がしない
- スポーツジムのルールを知らない
- 今の体型が恥ずかしい
- 何を準備したらいいかわからない
上記のようなジムに通ったことがない方が抱える疑問や不安に応えるような仕組みづくりや対応を行うことがお客様の初来店に繋がります。
いかにユーザーに寄り添うかは集客を考えるうえで避けては通れないところなので、しっかり向き合いましょう。
丁寧な接客を心がける
お客様満足度の向上や不安を解消する1つの手段として、丁寧な接客をすることが挙げられます。
わかりやすく丁寧な説明をしてくれるスタッフがいることは、先ほど触れた新規のお客様の来店ハードルを下げることにも繋がります。丁寧な接客はお客様のポジティブな口コミにも繋がる可能性があり、ジムの評価を高める効果が期待できます。
一つひとつのコミュニケーションを大切にしましょう。
店舗の清潔感を保つ
ごみが床に落ちていたり、トイレが汚かったり、清掃が行き届いていないジムに通いたいとは思いませんよね。ジムの清潔感を保つことも集客に繋がるといえるでしょう。
スポーツジムでは多くの方が汗をかきます。機械や器具にも汗が付着している可能性が高いです。衛生上の観点からも普段から清潔感を意識して設備管理をする必要性があるでしょう。
Webでの集客に力を入れる
現代の情報収集の主流はインターネットです。わからないことがあるときは検索をしたらすぐに情報が手に入ります。
ジムに通いたい方もネットで検索するでしょう。そこで、インターネット上に広告を掲載したり、ホームページやSNSの運営をしたりすることで集客を図ることができます。
特にSNSは拡散性が高く、低価格で利用できるため、活用は必須と言っても過言ではありません。アカウントを作成し、ジムの情報やキャンペーンなどを継続的に発信していくことで、ユーザーにジムの存在を認知してもらいましょう。
スポーツジムを差別化するアイデア5選！
本章では、集客のポイントを踏まえたうえで競合との差別化を図るアイデアをご紹介します。
- 設備を充実させる
- 地域の他業種店舗と連携する
- プランの数を増やす
- 営業時間で差別化する
- セルフ脱毛を導入する
設備を充実させる
スポーツジムの開業を考えた場合、いかに設備を備えているかが差別化に直結します。
- トレーニング機器
- ロッカー数と施錠の有無
- トイレ・シャワールーム
- プール
- サウナルーム
- リラクゼーションルーム
- ウォーターサーバー
上記がユーザーの満足度を上げ得る設備です。特に女性が通われるジムの場合は、トイレ・シャワールームなどの水回りやアメニティの充実が満足度向上に繋がるかもしれません。
ご自身の資金と相談しながら、設備の充実を図りましょう。
地域の他業種店舗と連携する
近くに温泉や治癒院、スーパーなどの「スポーツジムで運動した後に行きたい」とユーザーが思う施設がある場合、連携を行うことも差別化に繋がります。
例えば、
- ジムで契約をした場合、温泉の割引チケットをプレゼント
- 見学に来ていただければ、スーパーの抽選会に参加可能
など、連携の方法は様々です。連携先の売上にも貢献でき、友好を深めることもできます。近くの店舗に提案をしに行きましょう。
プランの数を増やす
どの部位を鍛えたいか、いつまでにどんな結果を出したいか、予算はいくらなのかなど、お客様によってジムへの要望や目的は様々です。どれだけ多くのお客様の需要に応えられるかも来店に繋がりますので、プランの充実はその1つの手段といえます。
どんなプランがあったら良いかを既存顧客にアンケートなどで聞いてみるのも参考になるかもしれません。
営業時間で差別化する
お客様がどこのスポーツジムに通うかを考えるときに、「通いやすさ」という項目は必ず検討されるでしょう。営業時間は通いやすさに直結します。
24時間営業するジムが人気な理由は、「いつでも好きなときに通える」というのが大きいと考えられます。
予算と相談しながら、開店時間をできる限り長く、そしてお客様が通いやすい時間帯に開店するようにしましょう。他店舗との差別化になるはずです。
セルフ脱毛を導入する
現代、需要が伸び続けている「セルフ脱毛」をジムに取り入れるのも大きな差別化になるでしょう。
トレーニングで鍛えたい方にとって、脱毛は筋肉をきれいに見せたり、汗をかいたときの蒸れやにおいの軽減に繋がったりと、様々なメリットをもたらします。わざわざ別で脱毛サロン・クリニックに通わなくても済むので、ユーザーは時間を創出することができます。
オーナーにとっても顧客単価の上昇に繋がるうえ、セルフ脱毛であれば資格がなくても簡単に扱うことができるため、手軽に導入できます。
スポーツジムへのセルフ脱毛の導入の際には、弊社の「CLEAR/SP-ef」という業務用脱毛機がおすすめです。
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差別化により唯一無二のスポーツジムを創りましょう
スポーツジムの開業における差別化の重要性、集客や差別化のアイデアをご紹介しました。
競争の激しいスポーツジム業界・フィットネス業界では差別化が必須です。しかし、ただ差別化すれば良いわけではありません。お客様のニーズに応えることを忘れてしまうと、差別化を行っても集客には繋がらないでしょう。
お客様にどうしたらより喜んでもらえるのかを念頭に置きながら差別化を行うことで、唯一無二の魅力的なスポーツジムを開業しましょう。