
「見つけてしまった…うちのサロンの悪い口コミ!」その時、あなたならどうしますか?
どんなに良いサロンでも、ネガティブな口コミが付く可能性はゼロではないのが現実です。ネガティブな口コミを放置すると、お客様に「なんの対応もしないサロン」というイメージを与え、見込み客の減少やブランドイメージの低下につながりかねません。
一方で、しっかりと対応できれば、ピンチをチャンスに変えて信頼を獲得することも可能です。この記事を読めば、脱毛サロン特有のネガティブ口コミへの具体的な対処法と、今後の対策がわかります。

なぜ書かれる?脱毛サロンにおけるネガティブ口コミの主な原因
お客様がネガティブな口コミを投稿する背景には、事実に基づく不満のほか、行き違いで生じた誤解などが原因としてあります。以下、状況ごとのネガティブな口コミ例を見ていきましょう
脱毛効果に関する不満・誤解
脱毛サロンの口コミでは、脱毛効果に関するものが多くなりがちです。
- 「効果が感じられない」
- 「言われた回数で終わらない」
これらは、毛周期や毛質などの個人差、マシンとの相性などをきちんと説明できていなかったり、期待値をコントロールできていなかったりするケースが多いです。
施術中の不快感・トラブル
また、お客様に不快感を与えてしまった場合や、実際にけがをさせてしまったといったケースに由来する口コミも少なくありません。
- 「痛みが強かった」
- 「火傷した・肌荒れした」
こうした口コミの原因は、施術やカウンセリングスキルの不足のほか、アフターケア指導に問題があった可能性が考えられます。
接客・コミュニケーションへの不満
スタッフの態度が好ましくない、意思の疎通ができていないといったことも、お客様の不満につながります。
- 「スタッフの態度が悪い」
- 「説明が分かりにくい」
- 「勧誘がしつこい」
お客様とのコミュニケーションや、基本的な接客スキルに問題があると、口コミだけでなく、重大なトラブルにつながりかねません。
予約・システムに関する不満
予約やシステムに関するクレームは、来店を考えているお客様を立ち止まらせてしまうので、早急に対応しましょう。
- 「予約が全然取れない」
- 「キャンセル料が高い」
- 「待ち時間が長い」
実際に予約システムに課題があるケースのほか、お客様にきちんと情報が伝わっていない可能性があります。
料金・契約に関する不満
料金や契約は、お客様が不信感を持ちやすいポイントです。
- 「追加料金が発生した」
- 「解約条件が厳しい」
こうした口コミは、説明不足が原因になっているケースが多いものの、お客様が勘違いをしていることも少なくありません。
衛生面への不安
脱毛サロンは清潔さが重要なので、衛生面の不安はネガティブな口コミにつながりやすくなります。
- 「ベッドシーツが汚れていた」
- 「器具の消毒は大丈夫?」
これは、機器の使い方によって不安を感じさせたり、実際に設備の清掃が行き届いていなかったりする可能性があります。
これはNG!ネガティブ口コミ対応で絶対やってはいけないこと
ネガティブな口コミに対して、以下のような行為はNGです。問題を大きくしないためにも、こうした行動は避けましょう。
- 無視・放置する:問題を軽視していると見なされ、さらに不信感が増大します。
- 感情的に反論・攻撃する:「売り言葉に買い言葉」は最悪の対応。サロンの品位が疑われるでしょう。
- 言い訳や責任転嫁に終始する:お客様は、言い訳ではなく誠実な対応を求めています。
- 口コミを安易に削除依頼する:プラットフォームの規約違反になる可能性があるので注意。正当な批判は受け止める姿勢が重要です。
- サクラを使って火消しや擁護をする:これが発覚した場合、信頼の失墜は明らかです。
- 個人情報を晒すような反論をする:プライバシー侵害で法的問題に発展する可能性があります。
信頼を取り戻す!ネガティブ口コミへの「鉄板」対応5ステップ
ネガティブな口コミを投稿された時点で、サロンへの信用は低下しています。口コミに対して適切な返信を行い、お客様の信頼を取り戻しましょう。
【Step 1】迅速かつ冷静に事実確認
まず、お客様からいただいた口コミの内容(日時、担当者、具体的な状況)を正確に把握しましょう。
施術記録やカウンセリングシートの確認、関連スタッフへのヒアリングを行い、事実関係を明らかにしておきます。このとき、投稿者が特定できれば、より対応しやすくなります。
【Step 2】共感と謝罪の言葉を伝える
返信する際は、まず不快な思いをさせたことに対し、真摯に謝罪してください。「この度はご不快な思いをさせてしまい大変申し訳ございません」など、お客様の気持ちに寄り添う言葉を選びましょう。
口コミを投稿したお客様が判明していたとしても、直接連絡するのではなく、まずは公開の場で丁寧にお詫びすることが大切です。
【Step 3】具体的な対応策を提示し、個別対応へ誘導する
事実確認に基づいたサロン側の見解と対応を簡潔に説明し、誤解がある場合は丁寧かつ客観的に訂正しましょう。ただし、反論と受け取られないように注意する必要があります。
より詳細な状況確認や、再カウンセリング・返金などの個別対応をする場合は、その旨を伝えてください。たとえば、「詳しい状況をお伺いし、適切な対応をさせていただきたく存じます。お手数ですが、下記までご連絡いただけますでしょうか」などと伝え、連絡先を記載するとよいでしょう。
【Step 4】サロン内での情報共有と再発防止策の検討・実施
今回の事例をスタッフ全員で共有し、問題点を分析します。そのうえで、研修の実施やマニュアルの改定、システム改善など具体的な再発防止策を策定し、実行しましょう。
【Step 5】改善策を表明し、感謝を伝える
口コミの内容に対して改善が可能な場合は、返信で今後の改善努力を伝えることで、ほかの閲覧者にも誠実な印象を与えます。
たとえば、「頂戴いたしました貴重なご意見を真摯に受け止め、今後のサービス改善に努めてまいります」のように、前向きに受け取ったことをアピールすると好印象です。
ネガティブな声こそ成長の糧!口コミを活かしたサロン改善術
ネガティブなものも含め、口コミをサロンの課題を解決するチャンスと捉え、よりよいサロンづくりに活かしていきましょう。具体的には、以下のような行動で、改善策につなげられます。
- アンケートや意見箱など、「お客様の声」を収集する仕組みを作る
- ネガティブな意見を真摯に受け止め、具体的な改善アクションに繋げる
- 改善事例を積極的に発信する
また、日頃から、良い口コミを増やすための努力も忘れてはいけません。高い技術力と丁寧なカウンセリング、心地よい空間づくりでお客様の満足度を高めましょう。
満足度の高いお客様に、口コミ投稿をお願いすることで、自然な形で良い口コミを増やせます。
悪質な口コミ・誹謗中傷への最終手段
ネガティブな口コミな口コミの中には、明らかに悪意のあるものや誹謗中傷にあたるものもあります。たとえば、事実無根の内容、個人攻撃、営業妨害などにあたる悪質なケースでは、以下のような対応も検討しましょう。
- プラットフォームへの削除申請(正当な理由がある場合)
- 証拠保全(スクリーンショットなど)
- 弁護士など専門家への相談、法的措置の検討
とくに、サロンのイメージを著しく貶めるような内容に対しては、毅然と対応する必要があります。また、いざというときに備え、口コミ対応の研修を受けたり、相談できる先を決めておいたりすると安心です。
ネガティブ口コミへの対処方法でサロンの姿勢が問われる
ネガティブな口コミを見つけるとショックを受けるものですが、逃げずに誠実に対応すれば、失った信頼を取り戻せるだけでなく、新たなファン獲得のチャンスにもなります。
日頃から顧客満足度を高める努力を続け、そのうえで頂く建設的な意見はサービス向上のための貴重な財産と捉えましょう。ただし、悪質な口コミに対しては、必要に応じて法的措置を検討するなど、毅然とした対応が求められます。
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