「美容カウンセラーとして働きたいけど、将来性はあるの？」
「美容カウンセラーって若いイメージがあるけど、年齢を重ねても働けるの？」
美容カウンセラーへの転職を考えている方の中で、このような不安を抱えている人は少なくないでしょう。美容カウンセラーとして働いている方は多いですが、比較的年齢が若い傾向にあるのは間違いありません。
そのため、美容カウンセラーとして働くのであれば「将来性はあるか」「年齢を重ねても働き続けられるか」という点について、しっかり考える必要があります。
本記事では、美容カウンセラーの将来性や平均勤続年数などについて詳しく解説します。
目次美容カウンセラーの仕事内容とは？
美容カウンセラーはカウンセリングだけではなく、様々な業務を担当します。 以下が美容カウンセラーが担当する仕事の一部です。
- 受付・会計
- カルテの管理
- 施術プランや見積りの作成
- 院内清掃や片付け
など
エステサロン次第では、より多くの業務を担当する場合もあります。エステサロンの経営を円滑に進めるために、欠かせない仕事といえるでしょう。
美容カウンセラーは将来性がある仕事
美容カウンセラーは多くのエステサロンに在籍しており、エステティシャンやサロンオーナーのサポートのような役割を担っています。美容産業は拡大傾向にあり、エステサロンの数は増加しているため、美容カウンセラーの需要も高まりつつあります。
さらに、カウンセリングはAIによる代替が難しい業務といわれているため、仕事がなくなる心配は少ないです。美容カウンセラーは十分に将来性のある仕事といえるでしょう。
美容カウンセラーに転職する際の注意点
美容カウンセラーは十分に将来性のある仕事です。一方で、転職する際の注意点もあります。
- 平均勤続年数は3～5年と短い
- 再転職が難しくなってしまう場合もある
具体的な内容について解説します。
平均勤続年数は3～5年と短い
美容カウンセラーの平均勤続年数は3～5年と非常に短いです。理由は以下の2つが考えられます。
- 女性中心の仕事であるため、30代を目途に結婚や出産で退職してしまう
- 多くのエステサロンで若い方を積極的に採用する傾向にあるため、年を重ねるにつれ居心地が悪くなり退職してしまう
法的には年齢を理由にして解雇されることはありません。美容カウンセラーとして、長く働けている方もいます。しかし、エステサロンによっては、若手に美容カウンセラーとしてお客様の対応をしてもらい、ベテランには裏方の仕事に回ってもらうという仕事の割り振りをしている場合もあります。
年齢を重ねるにつれ、今まで行ってきた美容カウンセラーの業務を担当させてもらえなくなるかもしれません。そうなると、さらに居心地の悪さを感じてしまうでしょう。
美容カウンセラーとして勤めている方の多くは、30代を目途にキャリアチェンジを行っています。こういった点から、美容カウンセラーとして長く働き続けるのは難しいといえるでしょう。
再転職が難しくなってしまう場合もある
一般的には35歳が再転職の限界といわれています。もちろん、即戦力となるスキルがあれば、40代以降も転職を実現できるでしょう。しかし、美容カウンセラーとして働くことで身につく「接客スキル」や「施術に関する知識」などを活かして、転職を行うのは難しいのが実情です。
飲食店やショップ店員であれば、接客スキルを活かせるでしょう。しかし、一般的に接客を重視している仕事は、年齢が若い人を求める傾向にあります。接客スキルが十分であっても、年齢を理由に採用を見送られるかもしれません。
美容カウンセラーとして長く働いてスキルを身に着けることは大切です。しかし、転職市場において価値の高いタイミングを逃してしまうと、再転職が難しくなるという点には十分注意が必要です。
長く働ける美容系の仕事5選！
「美容系で長く働ける仕事はないの？」
このように考えている方も多いでしょう。美容カウンセラーで長く働くのは難しいですが、美容系の仕事には様々な種類があります。仕事次第では定年まで働き続けることも可能です。
具体的には以下のような仕事があります。
- エステティシャン
- ネイリスト
- 化粧品販売員
- アロマセラピスト
- 美容メーカー営業
それぞれの職種について詳しく解説します。
エステティシャン
エステティシャンは比較的高年齢でも働いていることが多いため、長く働き続けられるのが魅力です。美容カウンセラーと仕事内容が近い部分もあり、「接客をしたい」「お客様の悩みに寄り添いたい」と考えている方には、適している仕事といえるでしょう。
エステサロンの数は増え続けており、需要は高まっているため、将来性も十分にあります。大手エステサロンに就職できれば、より安定して働くことができるでしょう。
未経験でエステティシャンに転職をするのではなく、美容カウンセラーを経験してから転職をする方も多いです。なぜなら、エステティシャンとして独立し、自分のエステサロンを構えた場合に、美容カウンセラーの仕事も並行して行わなければいけないからです。
美容系の仕事の中では、美容カウンセラーと親和性が高いといえるでしょう。
ネイリスト
ネイリストは美容師やアイリストなどと似ていますが、施術に資格を必要としないという特徴があります。そのため、美容系のスキルがない状態でも、転職を実現しやすいでしょう。
他の仕事と比べると、デザイン面でのセンスが問われます。絵を書いたり工作をしたりといった芸術的な活動が好きな方には、おすすめの仕事です。
一方で、規模が小さなサロンの場合は、経営難による倒産というリスクもあります。将来性という観点においては、就職するサロンの規模次第と考えておきましょう。
化粧品販売員
「お客様に綺麗になってほしい」「接客業で働きたい」と考えている方におすすめなのが化粧品販売員です。接客業であるため「若い人でないと働き続けるのが難しいのでは？」と感じる方もいるかもしれません。
しかし、化粧品は年配の方向けのブランドもあります。そのため、ブランド次第では年齢を重ねても働き続けやすいです。大手ブランドであれば、倒産する可能性も少なく、将来性も十分にあるといえるでしょう。
比較的年収が高いのも特徴です。一方で、立ち仕事であるため、年齢を重ねるにつれて体力面がつらくなる可能性がある点は理解しておきましょう。
アロマセラピスト
アロマセラピストは民間資格さえ取得すれば、就職がしやすい美容系の仕事です。資格取得の難易度もそれほど高くはないため、就職するハードルは低めといえるでしょう。
一方で、上記の職種と比べると、母数が少ないというデメリットもあります。身近なサロンで求人を出しているところが見つからないかもしれません。希望している条件で転職を成功させるためには、引っ越しも視野に入れる必要があると考えておきましょう。
美容メーカー営業
化粧品や美顔器などが好きなら美容メーカーの営業職として働くのもおすすめです。直接お客様と関わる仕事ではありませんが、美容について深い知識を得られます。比較的年収も高く、会社の規模次第では将来性も十分にあるといえるでしょう。
一方で、美容メーカーは長期的なキャリア形成を目的として採用を行う傾向にあるため、年齢次第では転職が難しいかもしれません。現職で培ったスキルが、転職の成功に大きく影響する仕事といえるでしょう。
美容系の仕事に転職する際のポイント
美容系の仕事に転職する際には、以下のポイントを意識することが大切です。
- 志望動機を明確にする
- 資格を取得して市場価値を高める
詳しい内容について確認していきましょう。
志望動機を明確にする
美容系の職種で働きたい理由を志望動機という形で伝えるようにしましょう。スキルがない状態での転職は、何よりも熱意が大切です。志望動機がはっきりしていないと、熱意がないとみなされ採用を見送られてしまうかもしれません。
美容系の仕事に就きたいと思ったのには明確な理由があるはずです。それを取り繕うことなく、そのまま伝えるようにしましょう。美容というジャンルに興味を持った理由についても、併せて説明できると理想的です。
資格を取得して市場価値を高める
本記事で紹介した仕事は、スキルがなくても転職できる可能性があります。一方で、スキルがあったほうが転職しやすいのは間違いありません。
転職をスムーズに実現するためには、資格を取得して市場価値を高めるのがおすすめです。民間資格の取得はそれほど難しくない場合も多いため、ぜひ挑戦してみてください。
美容カウンセラー以外に転職するのもおすすめ！
美容カウンセラーは将来性や需要はあるものの、若手がメインの仕事であるため、長く働き続けるのは難しいです。長く美容業界に関わっていたいと考えるのであれば、エステティシャンを始めとした別の転職先も検討してみてください。
もちろん、一度美容カウンセラーとして働いて、キャリアを積み上げて転職するというルートもおすすめです。しかし、年齢次第では美容カウンセラーとして転職するのが難しくなるかもしれません。
そのため、美容系の仕事に転職したいと考えている方は、早めの行動を心がけましょう。
