「経営している整骨院が赤字になってしまった」
「療養費が減少して、利益が少ない。このままだと赤字になりそう」

このような悩みを抱えている整骨院オーナーは少なくないでしょう。整骨院の数は増えており、競争は激しくなっています。「療養費の減少」「追加融資が受けづらい」などの理由で、資金繰りも難しくなっています。

このような理由で、経営が厳しい状態にある整骨院は多いでしょう。本記事では経営が厳しい状態から、整骨院を立て直すための方法を解説します。

整骨院・接骨院の経営が厳しい場合にやるべきことは？

整骨院の経営が厳しい場合には、以下の2つを確認することが大切です。

• 経営悪化の原因を明らかにする
• コストの見直し

詳しい内容について解説します。

経営悪化の原因を明らかにする

経営の悪化には必ず原因があります。「療養費の減少」「追加融資が受けられない」といった整骨院業界全体の問題であれば、解決は難しいため別のアプローチで利益を獲得しなければいけません。

しかし、顧客離れが原因であれば、整骨院の施術内容や接客などに問題があると考えられます。経営が厳しくなった原因を明らかにすることは、適切な解決策を実施するために欠かせません。

様々な観点から検証し、何が原因かを明らかにしましょう。

コストの見直し

不要なコストがかかっているケースもあります。

例えば、
「車で利用する方がほとんどいないのに、駐車場を契約している」
「受付スタッフの数が多く、常に人手が余っている」
などが考えられます。

固定費を見直すだけで黒字になるとは限りません。しかし、年月を重ねるにつれ、多額のお金が無駄になっている可能性があります。必要だと思う固定費についても、本当に必要か改めて検討することが大切です。

整骨院・接骨院の経営改善には「集客」が大切！

整骨院の経営が悪化する理由は様々です。しかし、どのような理由であっても、経営を改善するために集客に力を入れることは欠かせません。

今までよりも多くの集客を実現するためには、以下のポイントが重要です。

• 他院との差別化を行う
• 患者満足度を高める

詳しい内容について解説いたします。

他院との差別化を行う

整骨院は数が増えており、競争も激しくなっています。そのため、他院との差別化を行い、集客できるだけの魅力を持たせることは欠かせません。

しかし、どのように差別化をするべきかわからない方も多いでしょう。他院と差別化を行う方法としておすすめなのは「施術メニューの追加」です。具体的にどのような施術メニューを追加するべきかは後述しているので、ぜひご確認ください。

顧客満足度を高める

整骨院の経営を安定させるためには、多くの人に「この整骨院に通いたい」と思ってもらわなくてはいけません。そのためには、整骨院自体の評判を高めていく必要があります。

整骨院を利用した方の満足度が高ければ、整骨院自体の評判も良くなります。口コミで話題になる可能性も高まるでしょう。施術を丁寧に行い、顧客満足度を高めることは非常に重要です。

整骨院・接骨院におすすめのメニュー3選

整骨院に追加するメニューの中で、特におすすめなのは以下の3つです。

• エステ
• 骨盤矯正
• パーソナルトレーニング

それぞれのメニューについて詳しく解説いたします。

エステ

エステは整骨院で行っている施術と非常に似ています。エステはリラクゼーション効果や美容効果を得るのが目的であり、整骨院は骨折や脱臼の治療を目的としています。

目的は異なるものの、施術内容自体は大きく変わりません。エステの施術を行ううえで、整骨院で培ったスキルも活かせます。 エステは整骨院と親和性が高く、追加するメニューとして非常におすすめです。

エステは施術を行うのに資格が必要ありません。そのため、メニューの追加がしやすいのも大きなメリットです。

骨盤矯正

エステと同様に骨盤矯正も資格なしで施術が可能です。しかし、骨盤矯正は安全性が問題視されており、施術を受けるのが不安というお客様も少なくありません。

整骨院を開業するために必要な「柔道整復師」は国家資格です。整骨院による骨盤矯正は、国家資格保有者による施術という点で、比較的お客様に安心してもらいやすいというメリットがあります。

骨盤矯正に不安を抱いている方をターゲットにできるのは、メニューを追加する大きな魅力の1つといえるでしょう。

パーソナルトレーニング

柔道整復師を取得するためには、解剖学や生理学という観点から人体に精通しなければいけません。パーソナルトレーニングも人体のことを理解したうえで、適切なメニューを案内する必要があります。

つまり、必要となる知識が共通しているため、スムーズに新規メニューに盛りむことが可能です。パーソナルトレーニングは単価が高めであるため、大幅に利益向上を見込めるのもポイントです。

セルフエステは人員を必要としないのでおすすめ！

整骨院にメニューを追加する際にネックになるのが、人材不足です。エステや骨盤矯正などのメニューを追加しても、施術者が少なければ対応できるお客様の数が少なく、赤字を黒字にするほどの売上に繋がらない可能性があります。

しかし、施術者を増やしてしまうと、人件費が増えてしまいます。新メニューで集客ができず、人件費だけが増えると、より経営状況は悪くなってしまうでしょう。

そこでおすすめなのが「セルフエステ」です。セルフエステはお客様自身がエステマシンを操作し、施術を行うエステメニューの一種です。お客様に施術を任せるため、施術のための人員が必要ないというメリットがあります。

さらにエステマシンさえ導入すれば、手軽にメニューの追加ができるのもポイントです。弊社ではセルフエステメニューの導入をサポートしております。セルフエステメニューの追加をお考えの方は、ぜひご相談ください。

整骨院・接骨院にメニューを追加する際のポイント

整骨院にメニューを追加する際には、効果をより高めるために意識しなければいけないポイントがあります。

• 競合院と施術価格で差別化を図る
• 施術のクオリティを下げてはいけない

詳しい内容について解説いたします。

競合院と施術価格で差別化を図る

競合院と最もわかりやすく差別化ができるのが施術価格です。極端に安くする必要はありませんが、他院に顧客が流れないためには同価格帯で施術を行う必要があるといえるでしょう。

価格を下げるのが難しい場合は、サービスの内容を充実させて差別化を図りましょう。

施術のクオリティを下げてはいけない

メニューを増やすと、今まで行っていた整骨院の施術に手が回らなくなってしまい、クオリティが下がる場合があります。しかし、お客様の中には、その整骨院を頼りにしている方もいるはずです。

施術のクオリティを下げると、そういったお客様の信頼を裏切ることになりかねません。新規メニューを追加するだけではなく、今まで行っていた施術のクオリティを上げて、整骨院自体の魅力をより高めることが大切です。

経営が厳しい整骨院・接骨院を立て直そう

経営が厳しい整骨院は、新規メニューを追加することで十分に立て直すことが可能です。整骨院を取り巻く環境は、決して良いとはいえません。療養費の減少や競合店の増加など、経営を続けていくのは厳しいのが現状です。

だからこそ、どのようにして経営を立て直していくか考え、適切なアプローチを行う必要があります。ぜひ、様々な視点から経営改善方法を考え、実践してみてください。